2019ゲームマーケット春、感想。

昨日(5/25)ゲームマーケットに参加してきたので、感想を書こうかと。

 

今回から2日間の開催になって、規模が大きくなってきたなあと思いつつ、一方で同人の方も追いかける場合は今後大変だなあと感じている。ちょっと残念だったのは、おそらく制作コスト面の問題からか、カードゲームが多いという状況はあんまり変わっていなかった。

 

カードゲームも悪くはないけど、(「ソクラテスラ」みたいにTwitter映えするものは別として、)それなら市販で出ている可愛い紙束遊びとか、「おい、デュエルしろよ」とかをやった方が、入手もしやすくキャラゲーとしても楽しめるという考えが最近芽生えてきたので、あまりそっちの方面には興味が湧かなかった。

 

正直、部屋に物を置けるスペースがもうほとんどないので、「話題に上がっているものがあったら、今度ボードゲームカフェでやろう」というくらいの情報収集の為の来場というスタンスで向かってしまったというのもある。

 

オインクゲームは今回「ナインタイルパニック」を先行販売。スピードパズルの「ナインタイル」に判断要素が加わったゲームだったが今回は購入を見送り。手に収まるコンパクトな箱に何度も楽しめる遊びが詰まった、オインクゲームの作品の素晴らしさは理解しているけれども、性格があまり良くないので和やかに遊ぶゲームは別に良いかなあと感じた次第。

 

枯山水」を出しているニューゲームズオーダーは今回スクエアオンセールを販売。このボードゲームを、2005年のゲームマーケットで販売した際には早々に完売したらしく、「このゲームを商品化する為に会社を作った」と話していたくらいなので、それなら6000円(税込)はむしろ安いなと思い、サイズ(約27cm四方)についてはかなり考えたけれども購入。また、どちらかと言えば今はコンポーネントがリッチで、1ゲームは長いゲームの方に興味が向いているので、思わぬ良い出会いだったのかもしれない。

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基本的にはこの2つの会社が今回は何を売っているかが自分の興味の対象だけれども、もう1つ気になったところがあった。

 

キャッチーな萌え系のイラストの割に、世界観がブラックなゲームを出していると聞くMAGIという会社から、「まじかる☆パティスリー」という新作が出ていた。前作の「まじかる☆ベーカリー〜わたしが店長っ!〜」の方を注目していたので、自分としては最近気になっているところ。今作は逆正体隠匿ゲームで前作は経営(妨害)シミュレーションらしい。購入はしなかったが遊んでみたいので、機会があれば。

 

次回のゲームマーケットも同じ会場で2日間の開催なので、スケジュールが合えば、次回は部屋の片付けをしてから臨みたい。

シノビガミシナリオ:古都の策謀

タイプ:特殊型

リミット:4サイクル

プレイヤー人数:3人

レギュレーション:現代編 

 

進行状況によっては詰みがある事を伝えて下さい。

 

■舞台

京都シーン表を使用します


2「羅城門跡。観光客らしき人たちをあまり見かけない」
3「旅館の中。温泉でリラックス」
4「京都駅前。大きいビルの屋上からは京都市を一望できる」
5「高台寺。今日はライトアップがされておらず、暗闇に包まれている」
6「伏見稲荷大社。鮮やかな千本鳥居が連なる」
7 通常シーン表
8「四条河原。百貨店や商店街などで賑わっており、買い物をするのに困らなさそうだ」
9「南禅寺。雨に濡れた水路閣は、いつもとは違う雰囲気を醸し出している」
10「祇園。京都らしい雰囲気に包まれる。しずしずと歩く舞妓さんや外国人観光客とすれ違う」
11「龍安寺。立派な石庭がある。上から見れば全ての石を見ることができそうだ」

12「京都大学。立て看板に何か書かれているようだが?」

 

■プライズ

なし

 

■導入

あなたたちは斜歯忍軍からの依頼で、鞍馬神流の上忍頭である、丹波彩子を抹殺する依頼を受けた。その上忍頭は刀の扱いに長けており、その才能を以って若くして鞍馬神流の上忍頭にまで上り詰める程の優秀なシノビだという。斜歯忍軍は、裏からこのシノビを潰すため、腕の立つシノビであるあなた方と、但馬雄介という情報屋に接触した。斜歯忍軍は、この情報屋経由で丹波彩子が観光のために京都にいて、4日後は護衛がついていないという情報をつかんでいる。が、詳細な場所までは把握していないので、丹波彩子がどこにいるのかわからない。そのため、情報屋と連携して丹波彩子を倒すように連絡を受けた。

 

■マスターシーン

なし

 

■クライマックスフェイズ

天橋立を舞台に戦闘を演出して下さい。

戦場:平地

 

■結末

戦闘結果に応じて演出。クライマックスフェイズでPCが生き残っていれば斜歯忍軍から報酬をもらうなど。

 

ハンドアウト

◯「丹波彩子の観光場所」

【使命】

丹波彩子の観光場所についての情報。

【秘密】

丹波彩子は天橋立を観光する予定で、京都市周辺には来ない。この【秘密】を知ったPCは丹波彩子に判定を行えるようになる。またこの【秘密】をどのPCも知らない場合は、クライマックスフェイズが行われない。

 

◯「丹波彩子の奥義の噂」

【使命】

丹波彩子の奥義についての情報。

【秘密】

絶対防御の奥義を2つ持っていて、1つは指定特技が【刀術】である。この【秘密】を知ったPCは指定特技が【刀術】の丹波彩子の奥義に奥義破り判定ができるようになる。

 

■PCの使命

◯プレイヤー1

【使命】

あなたは、依頼を受けたシノビである。あなたの【使命】は丹波彩子を倒すことである。

【秘密】

あなたは、過去に丹波彩子に敗れ、その時の雪辱を果たしたい。あなたの本当の【使命】は丹波彩子を自らの手で倒すことである。また、あなたはハンドアウト丹波彩子の奥義の噂」について知っている。

 

◯プレイヤー2

【使命】

あなたは、依頼を受けたシノビである。あなたの【使命】は丹波彩子を倒すことである。

【秘密】

あなたは丹波彩子の容姿に見惚れて、任務を果たすことに躊躇いが出た。あなたはクライマックスフェイズ開始時に、【秘密】を全体公開して、表の【使命】を消し、本当の【使命】を丹波彩子を守ることに変更できる。

 

◯プレイヤー3

【使命】

あなたは、依頼を受けたシノビである。あなたの【使命】は丹波彩子を倒すことである。

【秘密】

あなたはPC②を信用しづらいと感じている。PC②が【使命】の変更をした際に、あなたはPC②を倒すことが【使命】に追加される。

 

NPCの使命

◯但馬雄介

【使命】

一般人だが、影の世界を広く知る情報屋。

【秘密】

この【秘密】を知ったPCはハンドアウト丹波彩子の観光場所」、ハンドアウト丹波彩子の奥義の噂」、NPC「大倉平八」について情報判定が行えるようになる。

 

◯「大倉平八」

【使命】

裏工作の天才。忍具集めが趣味で、忍具を提供すればどんな依頼も受けてくれるらしい。

【秘密】

この【秘密】を知ったPCは自分のメインフェイズに、判定の代わりに自分の【忍具】を2つ消費することで、シーンに登場していないPC・NPCに接近戦3点のダメージを与えることができる。

  

丹波彩子

【使命】

京都観光を楽しむことである。邪魔をする者は容赦しない。

【秘密】

この【秘密】は友情で結んでいるPC以外には感情共有が起きず、情報の受け渡しもできない。丹波彩子は全ての攻撃判定を【刀術】で回避判定できる天才である。この【秘密】を取得したPCはこの【秘密】の影響を受けない。

 

 

「普通」未満であることに耐えられるか

「普通」とか「人並み」が良いなあとけっこう思うことがあって、実はそれが非常に難しく、また、自分は「普通」未満である事を認めざるを得ない、という思考を時々繰り返しているので整理。

 

例えば、普通に大学は出ていて、容姿も普通、経済力も普通の人を考える。これだけ聞くと大した事のない人物が浮かび上がるかもしれない。しかし、よく考えると普通ということは各指標において、少なくとも上位50%以内に食い込んでいるのである。これが何を意味するかというと、普通に大学は出ていて(日本の大学進学率は約50%)、容姿も普通、経済力も普通という人物は、単純に考えて、全体の12.5%に入る立派な上位層なのである (実際には学歴が経済力に影響を与えるので、この3つ指標を満たす「普通の人」は明らかにもっと多いと思われる。正直、こんな分析をしたら怒られるだろう)

 

もっと採点する指標を増やしてもいい。性格とか、運動神経とか。すると、「普通」の人間を超えることはおろか、普通の人と渡り合う事すらどんどん難しく感じてくる。

 

こんな事を考えると、自分の中の「普通」の人のイメージに、セルフイメージが負けていると感じる。自己肯定感が下がるから止めるべきだとは思うんだけど、どうしても時々考えてしまう。「うわあ世の中クズばっかだあ、まあ自分もクズなんだけど」という事を感じたことがある人は分かるかもしれない。「汚点が本当に無い人もいるけど、そんなに多くは無さそう」という事を理解はしていても、納得していないのである。

 

多分原因は心のどこかで、自分があらゆる点で優れていたいとかいうクソわがままな渇望をどこかに隠していて、だからそういう考え方をしてしまうのだろうという見当はついている。

 

そういう意味で「世の中、金!それが全て!」とか、「やっぱり、イケメン/美少女 最高!」みたいな何か1つの指標に対して、絶対的な価値を見出している人は、実はそんなに欲張りでもないよなあと思ったり。

シノビガミシナリオ:怪盗見参

タイプ:対立型

リミット:3サイクル

プレイヤー人数:5人

レギュレーション:現代編 

 

■舞台

都市シーン表を使用します

 

■プライズ

PC1はプライズ「怪盗からの予告状」を所持していることを公開してください。このプライズに【秘密】はありません。PC2はプライズ「ブルースフィア」を、PC4はプライズ「便箋」を所持していますが、このことは公開しないでください。プライズを所持しているPCは自身の持つプライズの【秘密】を確認できます。PC2の【秘密】を調べると「ブルースフィア」の【秘密】を、PC4の【秘密】を調べると「便箋」の【秘密】を、他PCは調べられるようになります。

 

◯プライズ「怪盗からの予告状」

【使命】

「午前0時、財宝『ブルースフィア』を戴きに参ります。怪盗ミュルグレス」と書かれてある。

 

◯プライズ「ブルースフィア」 

【使命】

古の時代から、叡智を秘めたる紺碧の水晶。未曾有の災厄が迫りしとき、寂光を放ち、此の世に警鐘を鳴らす。今まさに、その悠久の封印が解かれん。

【秘密】

このプライズの所持者は【奥義】の判定に成功した後、このプライズの所持情報と【秘密】を公開し、任意のPCに【接近戦攻撃】の判定を行う。以降、【奥義】の判定の成功時に【接近戦攻撃】の判定を行う。

 

◯プライズ「便箋」

【使命】

質感の良い紙が使われている。

【秘密】

使う予定だった本物の予告状が入っている。「午前0時、財宝『ブルースフィア』を戴きに参ります。怪盗ミュルグレス」と書かれてある。

 

■導入

PCたちは財宝を守って欲しいという何者からの依頼を受け、あるいはたまたま現場にたまたま通りかかったシノビたちです。今夜0時、怪盗ミュルグレスという者が財宝を奪いに来ます。時刻は午後9時。来たるべき時に備えて動くようにPCたちを促してください。

 

■マスターシーン

マスターシーンはないです。

 

■クライマックスフェイズ

午前0時になろうとする直前、依頼人から「財宝が奪われたぞ!何をしている!」という連絡が届きます。PCたちは、「犯人はこの中にいるに違いない。」と確信して、財宝を取り返す為に戦闘を開始します。

 

戦場:雑踏

 

■結末

勝敗の結果に応じて、演出してください。本物の怪盗が偽物の怪盗に負けた場合、哀愁漂うシーンを演出できると良いと思います。

 

■プレイヤーの使命

◯プレイヤー1

【使命】

あなたは、財宝を守る為に呼ばれたシノビである。あなたの【使命】は財宝を怪盗の手に渡さないことである。プライズ「怪盗からの予告状」を所持している。

【秘密】

実はあなたが財宝の所有者であり、この事件の依頼人である。が、ついさっき何者かに財宝を奪われてしまった。あなたの本当の【使命】はプライズ「ブルースフィア」を取り返すことである。

 

◯プレイヤー2

【使命】

あなたは、財宝を守る為に呼ばれたシノビである。あなたの【使命】は財宝を怪盗の手に渡さないことである。

【秘密】

あなたは怪盗ミュルグレスの名前を騙って偽の予告状を出し、すでにプライズ「ブルースフィア」を盗み出している。あなたの本当の【使命】はクライマックス終了時、「ブルースフィア」を所持していることである。

 

◯プレイヤー3

【使命】

あなたは現場をたまたま通りかかったシノビであり、この騒ぎに興味がある。あなたの【使命】は多くのPCの【秘密】を取得することである。

【秘密】

あなたは怪盗ミュルグレスの熱烈なファンである。あなたの本当の【使命】は怪盗ミュルグレスの予告状を手に入れることである。

 

◯プレイヤー4

【使命】

あなたは、財宝を守る為に呼ばれたシノビである。あなたの【使命】は財宝を怪盗の手に渡さないことである。

【秘密】

あなたの正体は怪盗ミュルグレスである。が、何者かに偽の予告状を出され、財宝も先取りされてしまった。あなたの本当の【使命】は財宝を横取りすることである。プライズ「便箋」を所持している。

 

◯プレイヤー5

【使命】

あなたは現場をたまたま通りかかったシノビであり、この騒ぎに興味がある。あなたの【使命】は多くのPCの【秘密】を取得することである。

【秘密】

あなたの正体は怪盗ミュルグレスをライバル視している探偵である。あなたの本当の【使命】はじっちゃんの名にかけて、怪盗ミュルグレスの【秘密】を取得することである。